分解系3回目。
今回は、かつて社会現象を巻き起こした、あの「たまごっち」を分解します。
分解するのはこちらの「初代たまごっち」。
たまごっちがはじめて発売されたのは1996年で、当時大ブームとなりました。私は当時幼稚園児だったので、詳細な記憶はありませんが…
ブームがひと段落して簡単に入手できるようになってから、親に買ってもらった記憶があります。
何年か前に実家の部屋を掃除していたらこの初代たまごっちが出てきて、貴重かもしれないと思ってずっと持っていましたが、2017年に生誕20周年ということで再版されているのですね。ネットショッピングでもそこそこの価格で簡単に手に入るようで、プレミア感は無いようです。
それに加え、そもそも動くかどうかもわからない代物なので、もう大事に持っていても仕方ないと思って分解することにしました。
さっそく分解
電池入れっぱなしだったので、やはり、電池部分は腐食が進んでいました。
基板ウラ面
たまごっちは時計機能もあるので、水晶発振子を搭載しているのも納得です。あとは主な部品は電源の電解コンとスピーカーくらいで、すっきりした簡素な基板ですね。
基板オモテ面
ディスプレイをどけたのが右側の写真です。下部に3つのボタン用パターンがありますね。そのほか、いくつかの表面実装部品が確認できます。黒い接着剤の中身はメインCPUで間違いないでしょう。
そもそも動くか?
20年以上経過したたまごっち。電池部分が腐食していたので、直流電源から直接電圧を加えてみました。
動いた!タマゴが現れました!
すごい、壊れてないじゃん!
あとは、5分ほどで孵化して「ベビっち」が生まれるはずです。年甲斐もなくワクワクしてしまいました。
しかし...
待てども待てども、タマゴは孵らず。
30分待っても、ずーっとタマゴのまま。
原因はわかりませんが、システム時間が進んでいないようです。タマゴのドット絵のアニメーションは動いているので、メインクロックそのものは動作していると思うのですが…
というわけで、結局たまごっちと20年越しの再会はできませんでした。
ただ、子供のころに遊んだトイを大人の目線で見返すのは面白かったですね。思い返せば初代たまごっちも食事とかゲームとか色々な機能があったので、結構複雑なプログラムになっていたのではないかと思います。