使わなくなったヘアアイロンを分解したら、思いがけない収穫があった話です。
分解したのはこちらのヘアアイロン。
自分で買ったものではないので正確な値段はわかりませんが、ネットを見てみると1万前後のようです。
さっそく分解
目的は制御回路を調べることなので、外側はさっさと取ってしまいます。
中身を取り出したのがこちら。
ヒーター2枚に制御回路1つという構成です。
詳しく見ていきます。制御回路の表面と裏面がこちら。
表面にはトライアックと8pinのIC、裏面にはヒューズが見えます。
8pinのICをよく見てみると…
PIC12F1822でした。マイコンを使っているとは驚きです。上部にはPICKIT接続用のパッドも完備。
回路図
今回もパターンを追っかけて回路図に起こしました。
説明のために3つのブロックに分けています。
負荷部
2つのヒーターは並列接続されており、トライアックTRIAC1で電力制御を行っています。フォトトライアックカプラPTC1によりマイコンからの制御を行っています。
マイコンからPTC_G信号Highを出力するとTRIAC1にゲート電流が流れ、ヒーターに通電される仕組みとなっています。PTC_G信号の波形を測定したところHigh継続かLow継続のどちらかだったので、位相制御は行っておらず単純にON/OFFだけのようです。
制御電源部
AC100VをブリッジダイオードBD1で整流し、ZD1, ZD2で電圧制限、C1, C2で平滑化し、制御回路用の電源を生成しています。おそらくはZD1, ZD2が5V前後のツェナーなのだと思います。